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No.004 愛成いちご

四日市市貝家町でいちご農園を経営する愛成さんでは、12月上旬~5月末頃までイチゴ狩りが楽しめます。

― どうして「いちご農園」をはじめようと思ったのですか?
愛成いちご ハウス内

大学時代、アメリカへ留学していました。その時向こうで日本の農業の記事をなにげなく見て引っ掛かっていたことがありました。

ある年の夏休み、日本に帰ってきて日々を過ごしていましたが、漠然と「このままじゃダメだ。何かやりたい!」という思いが頭を巡り、何日も何日もその悩みが続いていました。
そのうちにその悩みが膨らんで毎晩眠れない日が続いちゃったんです。よく「悩むと寝れない」って聞くじゃないですか。「僕にはそんな事ありえない」って思っていたんです。でも本当にあるんですね!ビックリしちゃいましたよ。(笑)

愛成いちご パッケージで、悩み続けていくうちに、あと2日でアメリカへ戻らなければならない日が来たんです。
でも「もうやる!何か自分でやりたい!」って行動が先に出ちゃって、とりあえず大学に連絡して休学したい事を伝え、飛行機もキャンセルし、日本に残りました。しかしその時は農業をするとか、何をするとか決めてませんでした。

それで「何をはじめるか」から色々探しました。

経営者の寺田さん
▲経営者の寺田さん
元々某有名スポーツショップが好きで、スポーツ店もやりたいなーという思いもありました。
というか、アメリカと日本を行き来するバイヤーとかがしたかった気持ちがその頃はありました。
親はサラリーマンなんですが、アメリカで引っ掛かっていた農業の事も調べてみようと三重県の職員(指導員)さんに色々と相談したりしました。
農業って全く知識が無かったので「実際に農業で暮らしていけるのか?」と不安もあり、その職員さんに相談したんです。そしたら、
「何をするにしても大変で難しいですよ。普通のサラリーマンだって大変だし、農業ももちろん難しいんです。」
という言葉が返ってきました。

農業するならと考えてみて、ふと私のまわり(両親や親戚)には農業経営するのに役立ってくれる人や環境が身近にあることに気づき、「僕は農業をはじめるのに恵まれているかも知れない。やらないともったいないかも!?」と考え、農業の方向に決めました。

野立案内看板
― それで「いちご農園」?

いえ。イチゴやトマト、キュウリなど何が良いのか県職員の担当者の方と色々相談しました。
その時僕は植物工場っぽいことをやろうかと思っていました。大学でそのことを勉強していたのもあったので。でもそれはあんまり良くないという意見が・・・。
最終的にトマトかイチゴかに絞った結果、個人的にイチゴが好きで将来性もあるんじゃないかと考え、相談した職員さんからも「農業でひと花咲かせてみたら!」という一押しもあって「それじゃ!」ということではじめました。

― なるほど。それで「いちご農園」をはじめて何年になるんですか?

今、4シーズン目です。

― で、どうですか?やってみて。良いところと大変なところが見えてきた頃じゃないですか?

そーですねー、いくら温室って言っても"生き物"なので天候にすごく左右されて大変ですね。
太陽が出ないと苺も赤くならないですし、収穫量が読めないんですよね。苺狩り体験だけでなく苺販売もしていて、取引先から「明日100個用意して」と注文が来ても「ハイ分かりました!」と即答できないことが悩みで・・・。
注文より少ない数しか獲れない事もありますし、もちろんそれ以上獲れる事もあります。
それに苺狩りでお客様がどれだけ食べられるかも読めないので、ある程度確保しなくちゃいけないし・・・。

休憩所
▲イチゴ狩り休憩所
― でも苺狩りは予約制なんですよね?

いいえ、直売もしているので直接お客様が来られて苺狩りもされて帰られる方もいらっしゃいます。

― なるほど・・・大変ですね。

大変といえば、シーズン中(12月頃から5月頃まで)は毎日休みなしなのでキツイですね。

― オフシーズンの期間は何をされていらっしゃるのですか?

次のシーズンに向けての苺の苗づくりがメインです。あと農場の手入れや片付け整理ですね。
でもオフシーズンはシーズン中と違って時間にゆとりがあります。
そうそう、シーズンが終わると急に朝起きれなくなっちゃうんですよ!お昼頃まですごく寝ちゃうんです。(笑)

夏場、温室はお昼から15時頃までは暑過ぎて中に入れないので、どうしても作業は午前中か夕方。少しずつちょっとずつ作業している状態です。
あとは趣味がサーフィンなんで、伊良湖まで出かけてサーフィンしたりしてリフレッシュ&リラックスしてます。
オフがあるからシーズン中は頑張れる!ですかね!(笑)

しかし1年目と2年目は後悔の毎日でしたよ。「なんてものに手を出しちゃったんだ!最悪ッ!!」って。慣れないからすごく大変でした。
もちろん今も大変ですけど少し慣れてきたし、規模も拡張できたのでなんとか順調です。
認知も少しずつされてきて、お客様も増えてきて逆に苺が足りない!という日も多々です。

― うれしい悲鳴じゃないですか!?

ありがとうございます。そうなんですけど、苺狩りの予約連絡もお断りのお返事するのが申し訳なくて。
地元のお客様も来ていただいていますが、他府県からもよく来ていただいています。特に名古屋方面のお客様が増えました。

紅ほっぺ
アキヒメ
▲上:紅ほっぺ 下:アキヒメ
― 苺はいろんな品種を栽培されているのですか?

いいえ、うちは「あきひめ」と「紅ほっぺ」です。他にもいろんな品種があるのですが、うちの栽培方法やスタイルに合っているのはこの2種類なので。

― 特徴は?

あきひめは「甘くて酸味が少ない」です。紅ほっぺは「味が濃くて酸味がある」ですね。
「紅ほっぺ」を好きな方は「あきひめ」は物足りないと感じる方が多いです。
関東ではあんまり「あきひめ」は食べないですね。逆にこの地方は「あきひめ」を好む方が多いですよ。

― これからの目標や夢なんてありますか?

ありますよ!
この場所でイベントなんかも計画中です。
最終は農業のアミューズメントパークを目指したいですね!
色んな事考えています。
ここで落ち着く気はありません。ここからです!

― 今シーズン後半&来シーズンも楽しみですね!

そーなんです!3月~5月がまた勝負です!
今シーズン規模を2倍に拡張したんですが、いきなり倍にするのは怖かったので苺の株は少なくしたんです。でも思った以上にお客様が来ていただいたのである程度目処もつきました。来シーズンは株もしっかり増やします!

― お忙しい中お時間取っていただきありがとうございました。頑張って下さいね!

こちらこそありがとうございました!


[ 2010年3月取材 ]

愛成いちごホームページ高設栽培でとてもキレイなハウス。
あきひめ、紅ほっぺとそれぞれ試食させていただいたのですが、苺の大きさにビックリ!
でも味は濃くて甘い!苺の赤みもしっかりとした色でツヤツヤでした。

←ホームページを新しくしたのと同時にブログも開設。最初は不安気味のご様子でしたが、
ブログを書き出したら「おもしろい!」と少しハマっているご様子。
「愛成いちご」さんの人柄が出ていますので是非一度ご覧になってみて下さい!


DATA 愛成いちご
四日市市貝家町作花台2218 [TEL] 059-321-8383
[営業] 月~土 10:00~/日14:00~
[定休] 不定休
「愛成いちご」さんに関する詳しい情報は、こちらをご覧ください» http://aisei-strawberry.com/

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